※この投稿は、2015年1月9日に別のブログに掲載した内容を修正したものです。
「るろうに剣心」、実写映画が爆発的にヒットしましたね。
少年ジャンプで連載していたのは、もう20年も前になるそうです。
そんな「るろ剣」の番外編「るろうに剣心裏幕-炎を統べる-」を読んで、佐渡島さんについて語っておきたくなったので書き殴っておきます。
なんかもうマンガの感想とかじゃなくなってます。佐渡島さんの感想です。
主人公は佐渡島さんでいいと思う
本作品の主人公は、悪役なのに大人気の「志々雄真実」。
本編が始まる1年前の東京で、志々雄が「駒形由美」と出会い、はじめて十本刀を集めた時のストーリーです。
単行本1冊に、漫画と小説が含まれています。
それぞれ別の話じゃなくて、どちらも志々雄と由美の出会い〜十本刀の初陣を描いた(書いた)ものなんですが、やっぱり漫画の方はページ数おさまらなかったんでしょうね。
なんかすっごい飛ばしてます。笑
で、メインはもちろん志々雄真実なわけですよ。
志々雄の「計画」のため、東京の吉原を拠点に十本刀の「瀬田宗次郎」や「佐渡島方治」が暗躍するわけです。十本刀を呼び寄せたり、兵力を集めたり。
ここで、正直、佐渡島さんに対する認識を改めなくてはならない事件が起こってしまいました。
ていうか、佐渡島さんのことあんまり認識してなかったかもしれない。ごめんなさい。
ということで、改めて佐渡島さんの情報を確認するところから。
“百識”の方治。志々雄の参謀で、頭脳明晰であり実務能力に長けている。黒い瞼が特徴。
志々雄一派 - Wikipedia
〜中略〜
以前は明治政府官僚であったが、その内情に失望して野に下り、流離っていたところを志々雄と出会う。上海マフィア(雪代縁の組織)から甲鉄艦煉獄を始めとする膨大な兵器を購入、一派を単独で明治政府と戦争し得る強大な組織へと作り上げた。志々雄からの洗礼を受けた後は、一派で最も忠実な部下となる。
めっちゃ頭良くて、頭良すぎて志々雄一派に加わるくらいブッとんでる人で、ことあるごとに「志々雄様バンザイ!」って叫ぶうるさい人だと思ってました。(たぶん、実際はそんなに叫んでないです。)
実写映画なんか「頭が良い設定どこいった?」ってくらい「志々雄様バンザイ!」レベルが高かったですし。
そんな志々雄信仰の筆頭な佐渡島さんですが、なんと「裏幕」でちょっとイイ感じになっちゃう女性が現れたわけですよ。
志々雄真実のカッコいい悪役ぶりを見るための単行本で、まさか佐渡島さんのプチ・ラブロマンスをお目にかけるとは…。
これはもはや事件と言っても過言ではありません。(過言です)
相手は、ド真面目な官僚出身の佐渡島さんとは真逆の、の〜んびりした性格のへらへら〜っとした挙動をとる吉原の新造(しんぞう:見習い女郎)さんです。
一応お客なのに、マイペースな新造さんに振り回される佐渡島さんが、すんごい普通の人っぽくて新鮮なんですよね。
漫画は前述の通り、ページ数の関係でわりと駆け足なんですが、小説の方でシーンの補足があって、なんか文字で見ると余計に人間臭さがにじみ出てます、佐渡島さん。
過去話によくあるアレな展開(察してください)になってしまうんですが、アレな結末にならなければ、本編の頃の佐渡島さんってちょっと印象違ったのかなぁ、なんて思ったりしました。
やはり志々雄一派は悪役として魅力的だった
とにかくページ数の関係で駆け足なので、そこが残念でしたね。
作者の和月先生も、あとがきで「ページが足りなくて大変だった」とおっしゃってました。ほんとに、単行本1冊まるまる読みたかったです。
始めて読んだ少年漫画だからかな〜、ちょっと他の好きな作品とは思い入れが違います。
連載当時の新書版の単行本を持ってるにも関わらず、文庫版をボックスで大人買いしちゃったり、画集とか設定資料集とか「欲しい」と思う前に買っちゃってしまってるくらい。気がついたら本棚にある感じで。
志々雄は「比古清十郎」の次に好きなキャラクターなので、和月先生が志々雄の番外編書く、って聞いたときは「今年はいい年になる」と感極まったものです。もう去年の話ですね。
それがまさか、佐渡島さんの株が上がってしまう作品になるなんてなぁ。